キーグリップは、片手5キーしかありません。このままでは、両手で10文字しか打てません。どうするかと言うと複数のボタンを同時に押す組み合わせを考える事で沢山の文字を打てるようにするのです。片手5キーを同時に押す組み合わせは、32通りから全部押さないの1通りを引いて31通りになります。両手10キーを同時に押す組み合わせは、1024通りから全部押さないの1通りを引いて1023通りになります。日本語を入力するのに片手分の31通りでは少ないですが、両手1023通りあれば十分でしょう。片手2回、961通りでも良いかも知れません。

 ここで、片手5キーを同時に押す組み合わせを考えます。1キー押すは、
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 同時に2キー押すは、10通りあるのですが、
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この様に、隣り合うキーを同時に押す(上)と一個離して同時に押す(下)の5通り2系統に分けられます。

 1個押すと2個押すで、5通り3系統となります。しかも基準となる指だけ(1個押す)、基準となる指とその隣の指を押す(2個押すの隣り合うもの)、基準となる指と一個離して同時に押す(2個押すの一個離し)の様に3系統を基準となる指で関連付けて配置できます。

 ここで日本語ですが、母音は5個で、これは1キー押すで賄えます。子音はあ行にも子音があるとすると、「あかさたなはまやらわがざだばぱ」と15個になります。これは1個押すと2個押すで丁度15個になります。ここで1個押すに何を割り当てるかですが、「はばぱ」とあるので、「は」は1個押すに割り当てたいです。や行ですが、「まりや」と言った時に「まりや(mariya)」なのか「まりあ(maria)」なのか混乱する時があります。これはローマ字表記の「y」が実は「i」である所から来ています。ですのでや行い段は「ii」となってしまい、「い」となるので存在しないのです。ちなみにや行え段は、平安時代頃までは存在したのですが、その後失われたという事を江戸時代の学者、奥村栄実(おくむらてるざね)さんが『古言衣延弁(こげんええべん)』と言う書物で明らかにしています。そこで、「y」と「i」を薬指に割り当てました。わ行ですが、「うーあ」と言った時に「うーあ(u-a)」なのか「うーわ(u-wa)」なのか混乱する時があります。これはローマ字表記の「w」が実は「u」である所から来ています。ですのでわ行う段は「uu」となってしまい、「う」となるので存在しないのです。ちなみにわ行い段は「ゐ」、わ行え段は「ゑ」です。そこで「w」と「u」を親指に割り当てました。「はやわ」がこの様に1個押すに割り当てる事にしましたので、この際「はまやらわ」を1個押すに割り当てる事にしました。2個押すの隣同士は「ぱあかさた」、2個押すの一個離しは「ばながざだ」を割り当てる事にしました。

右手(母音)
⚪︎⚫︎⚪︎⚪︎⚪︎ あ
⚪︎⚪︎⚫︎⚪︎⚪︎ え
⚪︎⚪︎⚪︎⚫︎⚪︎ い
⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚫︎ お
⚫︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎ う

左手(子音)
⚪︎⚪︎⚪︎⚫︎⚪︎ は
⚪︎⚪︎⚫︎⚪︎⚪︎ ま
⚪︎⚫︎⚪︎⚪︎⚪︎ や
⚫︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎ ら
⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚫︎ わ

⚪︎⚪︎⚫︎⚫︎⚪︎ ぱ
⚪︎⚫︎⚫︎⚪︎⚪︎ あ
⚫︎⚫︎⚪︎⚪︎⚪︎ か
⚫︎⚪︎⚪︎⚪︎⚫︎ さ
⚪︎⚪︎⚪︎⚫︎⚫︎ た

⚪︎⚫︎⚪︎⚫︎⚪︎ ば
⚫︎⚪︎⚫︎⚪︎⚪︎ な
⚪︎⚫︎⚪︎⚪︎⚫︎ が
⚫︎⚪︎⚪︎⚫︎⚪︎ ざ
⚪︎⚪︎⚫︎⚪︎⚫︎ だ

 かむ配列では、空いている、や行い段に口の形から連想できる「、」を、わ行う段に「。」を過去に失われた、や行え段に「ん」を割り当てています。